kitsune1327の日記

PTSDのこととか

たえる性格

バイトを3日で辞めたりするのはかっこ悪いと思っていた。自分は根性があるほうだと思っていた。今思えばそんな考えは間違っていた。

いくら立場が上の人間でもやってはいけないことはいけない。黙って殴られていた自分に腹が立って仕方がない。

自己よりも組織を優先する性格(超農耕民族的性格)を元上司は見抜いていたのだろう。完全に支配されていた。

そんな性格は子供の頃だった。私は3歳のときから水泳教室に通っていた。小中学生の時は夏は毎週末大会に出場していた。自分の意思ではなかったが、耐えなくてはいけないのだと思っていた。コーチはスパルタ(死語?)だった。ビート板やストップウォッチで殴られることはざらだった。「お前なんかパラリンピックに行け、俺が手脚切ってやる」と怒鳴り散らした。完全にアウトな発言だが、当時はなんの疑問も抱かなかった。

それが原因で私は無駄な耐性がついてしまい、大人になってもサイコパス上司に心身ともに追い詰められてしまったのだと思っている。

スポーツ界での暴力などのパワハラも問題になっている、そんなニュースを耳にすると声を上げられず泣き寝入りするしかなかった自分に腹が立ってくる。

PTSD?

もう3年も経っている。たびたび記憶は蘇る。薄れている気はしない。

3年前、私は 駆け出しのバーテンダーだった。私の働いていた店はいわゆる敷居の高い店だった。

上司からの暴力は当たり前だった。2年間殴られ続けた。業界ではごく一般的なことだった。当時力士の暴力事件があった、リモコンで殴ったこと対して何も驚きはなかった。日常的なことなんだろうと思った。厳しい世界なんだと。

だから私は、暴力を記録して訴えてようとは思ったことはなかった。頑張らないといけないと思っていた。

なので2年もかかってしまった。私はうつ病と診断された。

うつ病のことは誰にも話さなかった、店に迷惑をかけたくなかった、半年かけて一応円満退社出来た。泣き寝入りだった。

しばらく次の仕事をしようとは思えなかった。好きなことをするようにした。疎遠になっていた友人に会ったり、旅行をしたり好きに過ごした。精神的にも安定していたが、暴力事件やパワハラがとりざたせれるたびに、元上司に対する怒りが込み上げてくる。どうして私はただうずくまって殴られ続けたのか、モヤモヤとした感情が湧き上がって頭がいっぱいになる。

今は、暴力もなくプレッシャーも少ない仕事にもつけて、もう元上司と関わることはないはずなのに、このモヤモヤとした気持ちが繰り返し繰り返し蘇ってくる。

今日、私は夢の中で泣いていた。

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